CASE
植栽と石で魅せる純和風なお庭で構図は美しいのですが
植栽の手入れなどが行き届かないとどうしてもその魅力が落ちてしまいます。
今回、その趣さは少しは残しつつ現代風にリノベーションして今後も管理がしやすいように工夫してみました。
まずは余分な木は伐採して、数本だけ残した木は綺麗に剪定しました。
所々に点在する立派な石も撤去することにしたのですが、人力では到底動かないので
スコップなどで石周りを掘り、テコの原理で石を持ち上げ、そこにチェーンブロックという装置を使って浮かせていきます。
このチェーンブロックは、なんと手動で2トン程の重さまで吊り上げることができるんです!
この現場のように重機が入ってこれない場所での作業で重宝します。
石たちを掘り起こした後は、ワイヤーロープで吊るし重機を使って建物外へ撤去させるという大規模な作業を繰り返しました。
それからやっと鋤取りが始まり、転圧をかけた後、防草シートを敷いていきますがここで終わりではありません。
このお庭の奥に、さらに上へ続く階段があるのです。
今までは小さな砂利で敷地を覆っていましたが、今回はそこまでの動線は歩きやすい様にヘキサの敷材を使用しました。
ヘキサ。つまり(6角形)の形をした敷材でコンクリートの様な重質感のある3色を使って、歩く導線に遊び心を足して並べていきます。
砂利だけで仕上げるよりもアクセントがつくので屋内から眺める景観はもちろんのこと、階段上からの眺めも楽しめるデザインになりました。